1: 名無しのアニゲーさん 2022/10/18(火) 14:27:38.98 ID:I7Fu7dAlH
![no title](https://blog-imgs-155.fc2.com/t/e/s/tesuto93/7-4_20221018171101s.jpg)
当時味わった興奮と感動を、平成生まれの高校1年の息子にも堪能してもらいたい。スマホアプリでドラクエ5のリメイク版をクリアして感極まっていた息子だけに、“ロト伝説”にも心動くのか?と期待していたら、なんとコントローラーを放り出してしまう結果に……。
なぜだ? その要因を探ってみよう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4e304e70a3f2f8a1ba5f440c2e427abda1bacfa
初代ドラクエのオープニングは、王室のなかで始まる。王様から竜王の配下たちが暴れまわっている話を聞き、冒険してこいと背中を押されるのだ。そして、王様からのささやかなプレゼントというべき宝箱が3つ用意されている。それが「120ゴールド」と「たいまつ」、扉を開ける「かぎ」。
さすがはラダトーム王だ。その寛大な心に胸が打たれる。しかし、そんな思いとは裏腹に、息子から思いもかけない言葉が飛び出す。
「ねえ、なんで人を呼びつけて扉閉めて鍵かけるの?」
「え?」
「扉に鍵をかけておいて、その鍵が入っている宝箱に鍵をかけない王様ってどうなの?」
「!?」
思わず絶句してしまった。
当時はRPGというジャンル自体が珍しく、ほとんどの子どもはRPG初心者だった。そのため、開発者の堀井雄二氏があえて密室にし鍵で扉を開けさせることで、チュートリアルさながらに冒険のヒントを与えてくれていたのだ。
「それはね、パパたち当時の子どもたちはRPGになじみがなくて……」
最後まで言い終えないうちに、息子の次の質問がやってきた。
そう、初代ドラクエであまりにも有名な「はなす」の方角問題だ。
王様との会話にもあるのだが、宝箱を開ける前に、部屋にいる兵士に冒険のヒントを聞くのが本来の流れ。息子も兵士のそばまで行ったのだが、ここで手が止まる……。トラブルだ。
「あれ? 『はなす』のコマンドがあるじゃん。ていうか、方角があるんだけど」
間違いなく突っ込まれるだろうとは思っていたが、初代ドラクエは会話をするのにコマンドを開いてさらに方角を指定しなければならない。
「いやー、面倒MAX!」
そう言うと、兵士と会話をすることなく扉を鍵で開け、階段を下りていった。
「あ、“キメラのつばさ”がなくなった」
「あれ? ラダトームの町で買えない?」
筆者も思わず聞き返す。
不安を募らせながら道具屋に行くが、やはり売っていない。
慌てて攻略サイトを見てみるが、なんとこの1個を使ったらマイラの村まで手に入らないらしい。息子に説明するが「もうすぐルーラを覚えるんでしょ? ならいいよ」と、あっさりOK。
しかし、初代ドラクエのルーラは一味違う。目的地まで運んでくれないのだ。
「ええ? ルーラって城に戻るだけ? じゃあ、中断したくなったら毎回オッサンの元に帰ってメモ取って、また一から歩いていくわけ?」
もはや王様をオッサン呼ばわりだ。
筆者が「うん」と頷いた瞬間、息子はコントローラーを置いた――。
「いや、面倒過ぎるわ。もうムリ!」
そう言い残し、リビングから立ち去る息子。